2015 November
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クリスチャンであった母のためのミサを終え、久しぶりに叔母と従姉妹たちを訪 ねる。子供の頃からお正月はこの家に集まっていたので叔母の手料理は 懐かし い味。最近凝っているという手作りの羊羹。 新豆の小豆から煮て寒天を練り込んだずっしりとした質感。厚く切ってざっくり 頂いても、薄く切って日本茶と合わせても本当に美味しい。本当の小豆 の味が する。 |
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小松菜はカルシウムが豊富なアブラナ科の野菜。デトックス作用やがん予防効果 が高いというのでなるべく頂くようにしている。忙しいと葉野菜を頂く のが面 倒になる事も多いので、葉と茎に分けて下ごしらえをしておく。さっと炒めて雑 魚とあわせてご飯に乗せたり、おひたしにしても美味しい。 |
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外国生まれで外国育ちの母、和食はなかなか難しかったようで子供の頃の記憶に あまりない。結婚してから主人の母の作るお惣菜ですっかりその美味し さに目 覚める、と言ってももっぱら作ってもらっていてなかなか自分では出来ない。ごぼうや蒟蒻、しいたけに蓮根やサトイモ、昆布にしらたきと体に 良い物ばかり。マクロビオティックのテキストの模範メニュウのよう!美味しいおいしいと 頂くだけでは・・・。 |
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パリに戻るとまずはマルシェで基本の野菜を買う。スープのベースを作ったり、 「人参、たまねぎ、ジャガイモ」と言う基本野菜の下ごしらえをする楽 しい時 間。時差や飛行機の疲れを癒す大切な儀式のよう?合間にカトラリーを磨いた り、スパイスを整理したり・・・。タフに動き回っているイメージ とは全く逆 の私。スープの煮える豊かな匂いの中、時差を理由についお昼寝も・・・。 |
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マルシェでは旬のフルーツをいろいろ選ぶのも楽しい。朝は必ずジュースにし て、クッキーやチョコレートが苦手な私はおやつにもフルーツを頂く。 ジュー スにはポリフェノールやカテキンたっぷりのココアを入れて。昨年来の母の付き 添い生活で得た栄養士さんの知識を実践している私。 |
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11月だと言うのに初秋のように爽やかで暖かいパリ。まだテラスで食事が出来 ることに驚きつつもやっぱり嬉しい。久しぶりのビストロ・メニュウ、 オニオ ン・グラタンスープにフィレ・ミニョンのラズベリーソース。東京から先に着い ていた旧友のM嬢と懐かしいセンチメンタルジャーニーの夜、お 喋りは尽きな い。まさかこの時間に恐ろしいテロが起きている事などまだ何も知らない私 達・・・。 |
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先週の金曜日のテロ事件以来、全てのアポイントはキャンセルになり、我が家の 下のカフェが外出できる唯一の場所。えも言われぬ緊張感と閉塞感で いっぱい いっぱいの毎日。ようやく10日ほど経って、友人とサンジェルマンのいつもの ホームへ。皆さん考える事は同じ様で、ホームのビストロはご 近所の方々で満 席。「公共交通を使わず、車も使わないで行かれるところ」となるとご近所しか なく、懐かしい顔に会って安心したい、と言う気持ちも やっぱり皆同じ。変わ らないメニュウとサーヴィスがいつになく嬉しい・・・。 |
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先週の13日以来、全てが変わってしまったかのようなパリ・・・。友人達も 「遠くには行きたくないけど誰かに会いたい」と。母と良く来たこのビス ト ロ、1890年から続く元々はCREMERIE(乳製品屋)だったレストラ ン。ポール・ヴァレリーやボリス・ヴィアン、アンドレ・ジイドにエル ネス ト・ヘミングウェイとその常連客のリストはそのままパリの文化史のよう。店の 奥には今でも常連客たちが自分のカトラリーを仕舞っておく引き出 しが重厚な インテリアの一部になっている。 |
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ご近所の皆さんでいっぱいの今晩、日曜日のメニュウ、子羊のジゴ(モモ肉)を チョイス。オーブンでゆっくり時間をかけてローストしたジゴをあっさ りした ソースで頂く。付け合わせのお豆もさらっとした仕上がりでとても美味しい。珍 しくデザートにレモンのタルトを取ると大きくてびっくり。フラ ンスには珍し く甘過ぎずレモンの香りいっぱいで爽やかな後味。ごきげんな日曜のディナーに なる。 |
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Plats
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移動が多くても、出来うる限り体に良いモノを頂きたい。機内食はもちろん、ラ ウンジのミールサーヴィスも体に良いとは思えないのでいつも「MY SALAD」を持参する。スープや豆の煮込みなどを少しだけつまみつつも、 やっぱり自分で作ったモノは安心。巨大なハムやチーズの塊を横目に小さ なサ ラダをついばむ私・・・。 |